このウェブサイトはご利用の端末での閲覧に対応していません。
This website does not support your device.

ホテイアオイ

May 11th,2018
ビオトープ定番の水草、ホテイアオイ

“ホテイアオイ”とは?

#

ホテイアオイ

ホテイ草”とも呼ばれるホテイアオイはミズアオイ科に属する単子葉植物です。美しい花や、水面に浮かぶ特徴的な姿で知られ、水鉢に浮かべたりして観賞用として古くから親しまれています。日当たりさえよければほとんど枯れることがなく、栽培が容易です。

ホテイアオイは丸く膨らんだ葉柄が特徴で、これが浮き袋の役目をして水面に浮かんで育ちます。この浮き袋が布袋(ほてい、七福神の一柱)の膨らんだ腹に見えることから“布袋のような形をしている葵”、“ホテイアオイ”と呼ばれています。

#

基本情報

大きさ

通常は手のひらに乗る程度の大きさですが、栄養状態が良いと巨大化し、最大で150cm程度まで成長します。巨大化すると丸く浮き袋状だった葉柄は細長く伸びて見た目の印象がかなり変わります。

栽培時期

5月ごろになるとホームセンターの園芸コーナーなどに並ぶようになり、栽培を始めるのに最適な季節になります。涼しくなりはじめる10月ごろまでが栽培できる時期で寒くなると枯れてしまいます。

ウォーターヒヤシンス”の別名があるホテイアオイはヒヤシンスのように薄紫の大きな花を咲かせます。開花期は7月~9月ごろです。朝に花が咲き、夕方にはしぼんでしまいますが、一株が数個~十数個の花を咲かせます。

花が咲き終わった後、花茎は曲がって先端を水中につっこむ形になり、果実は水中で成長、熟した果実はいずれ水中に種をばらまきます。種は水中で土に根を下ろして成長し、成長すると浮袋をつけて水面を漂うようになります。ただ、種からの栽培は困難なようです。

耐寒性

ホテイアオイは熱帯の南アメリカ原産のため寒さに弱く、気温が5°Cを切ると枯れてしまうと言われています。屋外で越冬させる場合は凍結したり霜が当たったりしないように管理します。また、冬も十分に日光に当てる必要があります。それでも枯れてしまう場合が多いですが、一部でも残っていれば暖かくなるとそこから子株を出して増えていきます。

耐暑性

暑さには強く、気温が上がると生育が活発になります。

#

外来種のホテイアオイ

日本でも湖や沼、ため池などで見かけることができるホテイアオイですが、本来は南アメリカが原産で、日本には明治時代に花が美しいの観賞用に持ち込まれました。耐寒性はなく冬にはほとんど枯れてしまいますが、一部でも残れば翌年には大繁殖します。その繁殖力の強さで世界各地に分布を広げ、水面を覆い尽くして漁業に悪影響を及ぼしたり、水中の光が届かなくなった水草を枯死させたりすることから“青い悪魔”とも呼ばれています。特定外来種には指定されていないので栽培は規制されていませんが、生態系被害防止外来種リストで重点対策外来種として指定されており、放流や遺棄、逸出は生態系に悪影響を及ぼすので注意しなければいけません。

#

ベランダビオトープで栽培するメリット

メダカなどの生き物を飼育するビオトープにはホテイアオイはとても相性のいい水草です。メダカの糞などの排泄物をホテイアオイは肥料として吸収して成長しますので水質浄化の役に立ちます。夏には水中に日陰を作って水温の上昇を緩やかにしてくれたり、ホテイアオイが水中に垂らす根はメダカにとって最適な産卵床になります。

ベランダで生き物を飼育するベランダビオトープについてはこちら。
ベランダビオトープとは?

ホテイアオイ
ベランダビオトープに浮かべたホテイアオイ

栽培環境

#

植え付け

水に浮かんで育ちますので水を溜められる容器である必要があります。大きさについてはホテイアオイが入る大きさであれば大丈夫です。

水深

根が長く伸びますので根が底につかない水深がある方が良いでしょう。

#

用土

水に浮かんで育つので土を気にする必要はありませんが、浅い容器で栽培している場合は根が容器の底の土に届いた場合に根から土の中の養分を吸収して巨大化することがあります。

#

日当たり

ホテイアオイの育成には日当たりが大事になりますので、日当たりのいい場所で栽培します。日当たりが不足するとひょろひょろと全体が細くなってしまい、いずれ枯れてしまいます。屋内で栽培する場合は日の当たる窓辺で栽培するか、人工の照明で栽培する場合はメタルハライドランプ(メタハラ)などの強力な植物栽培用の照明が必要になります。

#

水遣り

水に浮かべて栽培するので水を切らさないようにします。水質についてはそれほど気にする必要はありません。水の中で生き物を飼育していたり、他の水草を栽培している場合以外はカルキ抜きしていない水道水でも大丈夫です。ボウフラが発生するのでメダカなどのボウフラを捕食する生き物を入れるか時々水を交換します。

#

肥料

肥料を与える必要はありません。肥料を与えると必要以上に増えたり、巨大化する可能性があります。

季節の変化

#

ホームセンターなどの園芸コーナーに並ぶようになり、多くの人が栽培を始める季節です。ただし、時期が早すぎると寒の戻りで霜が降りて枯れてしまう可能性があります。

#

夏になり気温が上がると生育が活発になり、子株をつけてどんどん増えていきます。元気に育っていると薄紫の大きな花を咲かせます。

#

涼しくなり、気温が15°C前後になるとあまり成長しなくなります。

#

気温が5°Cを切るようになると枯れてしまいます。

その他

#

増やし方

ホテイアオイは元気に成長しているとストロンと呼ばれる茎のようなものを出し、その先に子株ができます。子株は最初はストロンを通じて親株から栄養をもらって育ちますが、育つと自分の根で水中の栄養を吸収するようになります。ストロンは不要になると風などで自然に切れますが、はさみなどで切っても大丈夫です。気温が低い時期は成長が遅くなかなか子株が増えませんが、暖かくなってきて、日当たりが十分あればこうやって次々と子株を出して増えていきます。

#

病気・害虫

十分な日当たりがあればほとんど枯れることがないホテイアオイですが、アブラムシやハダニがつくと葉などから吸汁されて弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうこともあります。ホテイアオイが枯れてきた場合、小さい虫がたくさんついていないか、蜘蛛の巣のような膜が付着していないか確認します。

ハダニ”は植物の葉の裏側に棲みつき、葉の栄養分を吸汁する体長1mmほどの害虫です。黄緑色のような種類や鮮やかな赤色の“赤ダニ”と呼ばれるものなど何種類かいます。蜘蛛の巣のような膜を作るので植物に付着していればハダニに寄生されている恐れがあります。

薬剤を使って駆除することも有効ですが、メダカなどの生き物を飼育している場合は悪影響を与える場合があります。これらの害虫は水に弱いので水で洗い流したり、ホテイアオイをしばらく水に沈めておけば駆除することができます。メダカは水中に落ちたこれらの害虫を好んで食べてくれます。

#

その他の注意点

増えすぎに注意

夏場になるとホテイアオイは非常によく増えます。ホテイアオイが増えすぎて水面を覆い尽くすと水中の酸素が不足したり、水中にまったく日が当たらなくなって水中の水草が枯れて水質を悪化させたりします。また、根が伸びすぎると生き物が絡まることがあります。子株が増えすぎたら間引きます。また、根も少し切ったぐらいでは枯れませんので剪定します。

スネールに注意

すべての水草に言えることですが購入したばかりのホテイアオイにはスネールやその卵が付着している可能性が高いです。特にホテイアオイは複雑な形状をしているのでパッと見たぐらいでは見つけるのが困難です。スネールの混入を防ぐには何日か観察してスネールや卵が付着していないかどうかをチェックするか、薬剤などを使用して除去する必要があります。

スネールについてはこちら。
招かれざるものたち~スネール編

#

ミニホテイアオイ

大きく成長すると1株だけでも水面を覆い尽くすほど大きくなってしまうホテイアオイですが、あまり大きく成長しないように品種改良されたミニホテイアオイも作出されています。水質浄化の役に立ったり、メダカの産卵床に使用できたりといったホテイアオイの利点をそのままに大きくなりすぎる、増えすぎるといった欠点を軽減したものです。普通のホテイアオイに比べて価格は少し高価だったり、入手が少し困難だったりしますが、大きいホテイアオイでは存在感が大きすぎる、小さい容器で栽培したいという場合はミニホテイアオイがお勧めです。

ホテイアオイ
ミニホテイアオイ
#

花言葉

水面を漂うホテイアオイの花言葉は“恋の悲しみ”、“恋の楽しみ”、“揺れる心”、“揺れる想い”などで揺れ動く恋心を思わせる花言葉が多いです。

一番上へ
トップにもどる
シェアする
シェアする
Facebookでシェアする
ツイート
Google+でシェア
Pocket
はてなブックマーク