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ベランダビオトープの春夏秋冬

Apr.18th,2018
春夏秋冬のベランダビオトープの管理。

ベランダビオトープの春夏秋冬

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春夏秋冬のベランダビオトープ

自然のままの姿を楽しむことができるベランダビオトープですが、その環境は季節ごとに大きく変わります。いくら手のかからないベランダビオトープでも人工的な環境であるベランダビオトープでは季節ごとに手入れしたり、注意しなければならないことがあります。

この記事では関東の平野の気候でのビオトープの管理について書いています。

夏のベランダビオトープ

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夏のベランダビオトープ

初夏はベランダビオトープを始めるのに最適な季節です。専門店でなくてもホームセンターの園芸コーナーなどで水生植物が並び、金魚すくいや採集してきた生き物を飼育するためにベランダビオトープははじめようとする人が多いと思います。

夏の初めはメダカなどの生き物たちが繁殖したり、水生植物の花が咲き華やかな季節でもありますが、暑さが厳しくなる真夏は生き物たちにとって過酷な季節になります。

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気をつけること

水温の上昇

外気温が高く日差しも強い夏は水温が高くなります。水温が上がるとメダカなどの生き物たちは食欲が落ちたり体調を崩しやすくなります。メダカなどのビオトープでよく飼育される生き物は丈夫である程度の高温には耐えられますが、限度はありますので水温が上がりすぎると最悪の場合死んでしまいます。また、水温が上がると水中に溶け込む酸素の量が減るため酸欠になる可能性が高まります。

次のような対策が効果的です。

日陰を作る
長時間当たる直射日光が水温の上昇の大きな原因です。水生植物を植えたり、すだれをかけたりして日陰を作ったり、ビオトープの場所を日が当たらない場所に変えたりして、日光が当たる時間を減らすと水温の上昇を抑えることができます。ただし、メダカや水生植物の成長には太陽光が大事になりますので、一日を通してまったく日が当たらないようにするのはあまりお勧めしません。

水量を増やす
水量が多ければ多いほど外気温の影響を受けにくくなります。また、容器の深さも重要です。ある程度深さがある容器であれば、水面近くの水温が高くなっても底のほうはそれほど高くない場合が多いです。

水の蒸発

気温が高く水生植物の成長も盛んな夏はビオトープの水がどんどん減ります。水量が減少すると水温が外気温の影響を受けやすくなり、水質の悪化の原因にもなる可能性があります。水量をこまめに確認して減った分は足すようにしてください。ただし、急に冷たい水を足すと水温が急激に変化して生き物への打撃になるので水温にも気をつけてください。

豪雨

台風や夏場のゲリラ豪雨などでビオトープの水量が急激に増えると水があふれて生き物も一緒に流れ出てしまう可能性があります。また風が吹いたときに水面が波打った時にも生き物が流れ出てしまいます。水位が上がりすぎないように注意が必要です。容器に小さな穴をあけて水面が上がりすぎないようにしたり、大雨の時は容器にふたをしたりといった対策も効果的です。

生き物の増えすぎ

夏の初めはメダカなどのビオトープの生き物たちにとって繁殖の季節になります。新しい命が誕生するのはうれしいものですが、フィルターやエアレーションのないベランダビオトープでは飼育する生き物の増加は水質の悪化や酸欠状態の原因になります。メダカなどの魚は採卵しなければ数はそれほど増えませんし、生き物の増やしすぎには気をつけてください。

水草の増えすぎ

夏は水生植物、水草の成長が盛んになります。水草が増えすぎて水の中を覆い尽くすようになると生き物が泳ぐ空間がなくなってしまいます。また、昼間は光合成によって酸素を生み出す水草も夜間は呼吸しかしないので酸素を消費します。酸素を消費する水草が多すぎると夜間に酸欠状態になる危険が高まります。増えすぎた水草は間引くようにしてください。

アオミドロの発生

夏になると“アオミドロ”が発生しやすくなります。水が富栄養化の状態になっていたり、ビオトープの日当たりが良すぎることなどが原因で大繁殖します。アオミドロが増えすぎるとアオミドロがビオトープを埋め尽くして生き物が泳ぐ空間がなくなり、最悪の場合絡まって死んでしまうこともあります。

凍った水面とかすかに見えるメダカ
スイレンの鉢に少し生えたアオミドロ

アオミドロ”は緑色の藻です。水路や田んぼなどで見られるふさふさしたカーペットのように繁殖しているのがアオミドロです。

富栄養化”とは水草が吸収しきれなかったり、水換えにより排出されなかったため水中の栄養素が過多になってしまった状態のことです。

次のような対策が効果的です。

水質の改善
水中の過剰な養分がアオミドロの繁殖をもたらしますので、マツモやアナカリス、ホテイアオイなどの成長が早い水草に養分を吸収させたり、濾過摂食で水中に浮遊する養分も摂食するタニシなどの貝を入れるのが予防になります。水替えによって水中の養分を排出するのも効果的です。また、過剰な餌やりも富栄養化の原因になるので注意が必要です。

日光を遮る
一日中日光が当たるところではアオミドロが繁殖しやすくなります。日光を遮るものを置いたり、ビオトープの場所を変えたりして、日光が当たる時間を減らすとアオミドロの繁殖が抑えられます。

アオミドロを食べる生き物を入れる
少量のアオミドロであればヤマトヌマエビやミナミヌマエビ、タニシなどの巻貝が食べて減らしてくれます。

手で除去する
一度増えてしまったアオミドロは手作業で除去するのが一番効果的です。

ボウフラ

ベランダビオトープのような水場は蚊の幼虫であるボウフラにとって絶好の住処になります。ボウフラの繁殖は蚊の大発生の原因になります。メダカや金魚はボウフラや蚊をよく食べますのでビオトープに入れると対策になります。また、小さい稚魚はボウフラに食べられてしまうことがあります。稚魚やヌマエビなどボウフラを食べない生き物しか飼育していない場合はネットなどで蚊が入れないようにする必要があります。蚊の発生は自分が刺されるだけでなく近所迷惑にもなりますし、最悪の場合は伝染病を広げる原因にもなりますので十分気をつけてください。

ボウフラの抜け殻
ボウフラの抜け殻が見つかるようであれば蚊が発生しています

外敵の侵入

夏はベランダビオトープの生き物だけでなくその脅威となる生き物の活動も活発になります。トンボの幼虫であるヤゴなどの肉食昆虫がベランダビオトープに侵入するとメダカやヌマエビなどを捕食してしまいます。大きな池のような本格的なビオトープでは自然にヤゴが現れてメダカなどを捕食してもそれが生態系としてうまく巡っていき、それが本来の“ビオトープ”の姿でもありますが、小さなベランダビオトープでは生き物を食い尽くされ生態系が崩れてしまいます。こまめにベランダビオトープ内を確認してもし、ヤゴなどがいるようであれば速やかに取り除いてください。屋外にあるベランダビオトープでこれらが絶対に侵入しないようにするにはネットなどで覆うしかありません。

アブラムシやヨトウムシなどの害虫も発生しやすい季節になります。これらは水生植物の葉を食べたり、養分を吸汁してしまうので大量発生する前に駆除するようにします。薬剤を使用する場合は水の中の生き物に有毒なものもあるのでよく注意して選ぶ必要があります。

また、夏に限らずですがカラスや水鳥、猫などの動物にもベランダビオトープを荒らされないように注意してください。

秋のベランダビオトープ

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秋のベランダビオトープ

暑い夏を過ぎて生き物にとって過ごしやすい季節です。冬を迎える準備をする季節でもあり、厳しい冬を乗り越えるためにビオトープを整えておく必要があります。

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気をつけること

生き物の越冬準備

メダカ、ヌマエビ、タニシなどビオトープでも定番で日本にもともと生息する生き物は基本的に屋外での越冬が可能です。ただし、熱帯魚や品種改良が重ねられたものは屋外で冬を越すことができないので飼育している生き物が冬を越せるかどうか冬を迎える前にきちんと確認しておく必要があります。屋外で越冬できない場合屋内での飼育に切り替える必要があります。

植物の越冬準備

植物も生き物と同様屋外でそのまま越冬できるものとできないものがあるので、屋外で冬を越せるかどうか冬を迎える前にきちんと確認しておく必要があります。また、凍りつかなければ冬を越せるもの、地上部のみ枯れるがそのまま屋外で冬を越せるものなど条件付きのものもあります。浮き草は基本的に屋外では越冬できないので越冬させるのであれば屋内に取り込む必要があります。

枯葉

気温が下がってくると枯れてくる植物が出はじめ、ビオトープの外から落ち葉が飛んでくることもあります。少量の枯葉であれば生き物が食べるのに任せても大丈夫ですが、多い場合は水質の悪化の原因になりますので取り除いてください。

冬のベランダビオトープ

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冬のベランダビオトープ

寒い冬はベランダビオトープの生き物たちにとってまた過酷な季節になります。生き物は冬眠状態に入って活動しなくなり、ビオトープにはあまり手を入れない季節になります。

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気をつけること

冬眠

メダカなど一部の生き物は冬眠状態になり動かずにじっとしていることが多くなります。ひっくり返っていたり目が濁ったり、色が変わったりして明らかに死んでしまっている場合は水質を悪化させてしまうので取り除く必要がありますが、そうでなければ生きているのか気になるとは思いますが刺激したりしないようにしましょう。

餌やり

冬の間メダカなどの生き物たちは冬眠状態になりほとんど動かなくなります。食べられなかった餌は水を汚し水質が悪化します。少し暖かい昼間に水面近くを泳ぎまわっているからといって餌を与えると消化不良を起こして体調を崩してしまう原因になります。冬の間は餌を与えないことが基本になります。

水の凍結

気温が下がる真冬はビオトープの水が凍ってしまうこともあります。水面が凍っているだけであればその下で生き物たちは生きているのでそれほど不安になる必要はありません。ただし、水面だけでなく水中の深い部分まで凍るようであれば、生き物たちも凍ってしまいますので対策が必要です。容器に囲いなどをして水温が下がりにくくしたり、雪や霜よけに夜の間は蓋をするようにすると有効です。ある程度深い容器であれば水が全部凍ってしまうことは少なくなります。

凍ったベランダビオトープの水面
水面が凍結したベランダビオトープ

水の蒸発

冬は乾燥する季節なので、思いの外水の量が減っているということがあります。水が減ると外気温の影響で水温が変化しやすくなったり、水質も悪くなりやすくなります。減った分の水は冬眠している生き物の邪魔をしないように静かに足します。また、暖かい水を足すと水温が急激に変化して生き物への打撃になるので水温にも気を付けてください。

春のベランダビオトープ

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春のベランダビオトープ

厳しい冬が終わり、生き物たちも活動するようになる季節です。冬を越して暖かくなり気が緩んでしまいますが、春こそ一番気を付けなければならない季節です。

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気をつけること

餌やり

メダカなどの生き物たちの動きが活発になってくるとついつい餌を与えたくなってしまいますが、まだ夜は冷え込むことが多い春に餌を与えすぎると消化不良を起こして体調を崩してしまいます。餌をやるときは暖かい昼間に少しずつ与えるようにしてください。また、食べ残しや生き物たちの排泄物の増加は水質を悪化させますのでえさの与えすぎには注意が必要です。

水質の悪化

冬眠から目覚めたメダカなどの生き物たちは絶食状態で数か月過ごしてますので体力や病気に対する抵抗力が落ちています。冬の間に汚れたビオトープを大掃除する人も多いかもしれませんが、急に水がきれいになるのも体力が落ちた生き物たちへの打撃になります。水替えやビオトープの容器の掃除をする場合はゆっくり時間をかけて丁寧に行ってください。

植物の植え替え

特に鉢植えで栽培している場合、生育が早い水生植物は根詰まりを起こしている場合があります。睡蓮やハスなど多くの水生植物にとって春は植え替えを行うのに最適な季節になります。植え替えをすると新しい根が生えやすくなり、また成長してたくさんの花を咲かせてくれるようになります。

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