“ミナミヌマエビ”とは?
飼育環境
エサ
エサの種類
ミナミヌマエビは雑食性でコケや藻類、生き物の糞や死んでしまった生き物、エサの食べ残しなど何でも食べます。一番前の脚が小さな鋏になっていて鋏を使ってエサを小さくちぎり、忙しく口に運ぶ動作を繰り返します。
人工のエサを与える場合は水にすぐ沈むタイプの人工飼料を与えます。エビ専用のエサや甲殻類用のエサが良いですが、他の観賞魚用のエサでも問題なく食べます。
エサの与え方
ベランダビオトープでは自然にコケが生えたり、他の生き物の食べ残しや植物の枯葉などのエサになるものが多いので特別エサやりをしなくても問題ない場合が多いです。立ち上げたばかりのきれいな飼育容器だったり、飼育数が多くてエサが不足しているようであれば少量エサを与えます。与えたエサが何時間経っても残っているようであれば水を汚しますので取り除いてください。
繁殖
繁殖方法
飼育下での繁殖は容易で、飼育環境に問題がなければ特に何も手を加えなくても勝手に繁殖し、稚エビが育っていきます。
繁殖シーズンは春から夏ごろで水温は20~25°C程が繁殖に適しています。メスは一度に多いと100個ほどの卵を産み、孵化するまで卵を抱えたまま過ごします。親エビは抱卵している間、卵に新鮮な水を送り続けます。親エビが放卵したまま死んでしまったり、親エビが脱皮して卵が離れてしまうと卵は孵化しません。水換えをしたり、別の飼育容器に移したりすると水質や水温の変化によって脱皮してしまう可能性があるので気を付ける必要があります。
幼生期は卵の中で過ごし、孵化するととても小さいながら成体と同じ形をしています。卵は2週間から1か月ほどで孵化します。生まれたばかりの稚エビは肉眼で見つけるのは難しい大きさですが数週間すると小さなエビがコケを食べているのを見つけることができます。
稚エビはメダカなどの魚に食べられてしまうので同じ飼育容器にいる場合は水草を多く植えたり、レイアウトを工夫して隠れ場所を作る必要があります。
オスとメスの見分け方
オスとメスの見分け方は第一触覚と呼ばれる鼻先の4本の触角がオスの方が長いことと、メスは卵を抱えるために腹部が少し丸くなっているのに対してオスは直線的でスマートな体つきをしています。また、成熟したメスは発達した卵巣が透けて見えます。一般的にミナミヌマエビはオスよりもメスのほうが大きく、3cmを超える大きなミナミヌマエビはメスの場合が多いです。