“メダカ”とは?
メダカの屋外飼育
メダカは日本にもともと生息する淡水魚なので一般的な屋内の水槽だけでなく屋外でも飼育することができます。自然の環境に近く、日が当たる屋外で育ったメダカはとても生き生きとしています。
屋内の水槽で飼育するのに比べてかかる手間も少なく、メダカの初心者にとっても失敗が少ないと言われます。
屋外飼育の利点
- 飼育に必要な機材やかかる手間が少ない
- 人工的な環境である水槽に比べ自然な環境に近いのでフィルターや照明、ヒーターなどの機材が必要ありません。水替えや掃除、エサやりなどの手間も水槽で飼育するより少なくて済みます。
- 水生植物を栽培できる
- 日の当たる屋外ではスイレンなどの水生植物を一緒に育てることができます。
- 四季の移り変わりを感じることができる
- 春になるとメダカが産卵したり、水生植物の花が咲いたりと屋外ならではの季節の移り変わりを楽しむことができます。
- 本来の生息環境に近い状態でメダカを飼育できる
- 本来メダカが生息する環境に近い状態で飼育することができるので丈夫なメダカが育ちます。
屋外飼育の欠点
- 一年中観察できない
- 冬の間は水温が下がりメダカが冬眠状態になってほとんど動かなくなってしまうため、メダカが泳いでいる様子を見ることができません。
- 横からは観察できない
- 屋外飼育で使われる容器は透明でない場合が多いので水槽のように横からメダカが泳いでいる様子を観察することができません。
- 外敵に狙われる
- 鳥や猫などの動物に飼育容器を荒らされたり、メダカを捕食するヤゴなどの肉食性の昆虫が侵入する可能性もあります。
- 一年中観察できない
- 冬の間は水温が下がりメダカが冬眠状態になってほとんど動かなくなってしまうため、メダカが泳いでいる様子を見ることができません。
- 横からは観察できない
- 屋外飼育で使われる容器は透明でない場合が多いので水槽のように横からメダカが泳いでいる様子を観察することができません。
- 外敵に狙われる
- 鳥や猫などの動物に飼育容器を荒らされたり、メダカを捕食するヤゴなどの肉食性の昆虫が侵入する可能性もあります。
飼育環境
飼育水
メダカの飼育に適した水質はpH5~9程度と言われていますので弱酸性から弱アルカリ性まで比較的幅広い水質に適応できます。
水質を測るもう一つの指標である硬度についても比較的幅広く適応できます。たいていの観賞魚は軟水を好み、メダカも軟水のほうが適していると言われますが、メダカは海に近い水域でも生活できるので硬水で飼育できないわけではありません。
色揚げや繁殖のためにこだわるには弱アルカリ性の水質が良いとされることもありますが、普通に飼育するだけであればそれほど水質に神経質になる必要はありません。日本の水道水の水質基準値はpH5.8~8.6であり、軟水の場合が多いので水道水で飼育のが一番手軽です。ただし、水道水に殺菌のために含まれる塩素はメダカにとって有害となるため必ずカルキ抜きが必要です。
急激な水質の変化はメダカにとってストレスになり調子を崩して弱ってしまう原因にもなりますので、別の飼育容器にメダカを移し替えたりする時は水質を徐々に変えて慣らしていく必要があります。
エサ
エサの種類
野生のメダカはミジンコなどの動物性プランクトンや植物性プランクトン、ボウフラ、アカムシなどの小さな昆虫や甲殻類を食べて生きています。
飼育下のメダカもミジンコやアカムシなどの活き餌を好んで食べます。ただ、活きエサは手間がかかりますのでほとんどの場合には人工飼料が使用されます。熱帯魚店などではさまざまなタイプの観賞魚用のエサが売られていますが、メダカはあまり選り好みせず食べます。しばらく水面に浮かぶタイプのエサがメダカにとって食べやすく、食べ残しも少ないため水を汚しません。ただし、小さなメダカは口も小さいので細かいエサしか食べられません。
栄養バランスを考えるとエサを何種類か用意しておくのも良いかもしれません。
エサの与え方
人工飼料を与える場合、一般的には数分で食べきれる量を一日に数回に分けて与えます。
ただし、ベランダビオトープでは勝手にプランクトンやボウフラなどのエサとなるものが自然と発生するため、屋内の水槽ほどエサを与える必要はなく、一日一回の少量のエサやりでも足りる場合がほとんどです。フィルターのない自然任せのビオトープではエサの与えすぎは排泄物の増加によって水が汚れますので注意が必要です。飼育しているメダカの数が少なければ全くエサを与えずに飼育することもできます。
繁殖
メダカの繁殖の難易度はそれほど高くなく、オスとメスがいれば比較的容易に産卵させることができます。卵や稚魚はそのままにしておくと親メダカに食べられてしまうために隔離する必要があり、いくらかの手間がかかります。
メダカの稚魚は頻繁にエサやりが必要で簡単に餓死してしまうため、稚魚の育成が繁殖させるうえでの最大の難関になります。エサにもなる植物プランクトンが発生したグリーンウォーターでの飼育がおすすめです。
オスとメスの見分け方
オスのメダカは背ビレに切れ込みがあり、尻ビレが大きく平行四辺形でヒレの先がギザギザしています。一方、メスのメダカは背ビレに切れ込みがなく、尻ビレは後ろに向かって小さくなっています。
屋外飼育の春夏秋冬
その他
改良メダカ
原種に近いクロメダカを自然の環境を模したベランダビオトープで飼育するのも風情がありますが、現代では様々な見た目の改良メダカが品種改良によって生み出されており、どのメダカを飼育するか選ぶのも楽しみの一つです。古くから観賞用に飼育されるヒメダカや赤みがより強い楊貴妃メダカ、錦鯉のような三色メダカまで色とりどりのメダカが流通しています。
屋外で飼育する場合、改良が重ねられた品種のメダカはヒメダカやクロメダカほど丈夫ではなく、屋内の水槽に比べると過酷な環境となる屋外での飼育にはあまり向かないと言われますことがあります。特にダルマ体型のメダカは冬を越すのにリスクを伴いますので気を付ける必要があります。