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メダカの増やし方

May 2nd,2018
メダカの繁殖から孵化、稚魚の飼育方法について。

メダカの繁殖

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メダカの繁殖

メダカの繁殖はメダカを飼育する上で欠かすことのできない楽しみです。愛情を注いで育てたメダカが新たな命を産み、次の世代に変わっていくことはうれしいことです。繁殖の難易度はそれほど高くなく誰でも挑戦できます。慣れてくると増やしすぎに気を付けないといけないほど増やすことができます。また、遺伝的な要素を考えてオリジナルの改良メダカを繁殖させるといった楽しみ方もできます。

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繁殖シーズン

自然界では春から秋にかけてがメダカの繁殖シーズンといわれています。水温が高くなる真夏は繁殖活動があまり活発ではなくなりますので、とくに活発なのは春から初夏にかけてで毎日のように産卵します。

関東では5月から9月ごろまで繁殖が見られますが、地域によって異なります。これは後述するように繁殖行動をとるのに水温や日照時間などの条件があるからです。

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メダカのオスとメスの見分け方

メダカのオスとメスはヒレの形で見分けられます。オスのメダカはメスのメダカに比べて背ビレと尻ビレが大きいです。これは繁殖行動の時にオスが背ビレと尻ビレでメスを抱き寄せて交尾したり、ヒレを広げてアピールしたりするためです。また、オスの背ビレと尻ビレには切れ込みがあり、先端がギザギザになっています。

メスのほうがオスよりも体、とくに腹部が丸みを帯びていることが多いですが、見分けづらい場合もあります。

メダカのオスとメスの違い
メダカのオスとメスの違い

背ビレに切れ込みがあり、尻ビレが大きく平行四辺形、ヒレの先がギザギザしているのでオスです。

オスのメダカ
オスのヒメダカ

背ビレに切れ込みがなく、尻ビレは後ろに向かって小さくなっているのでメスです。

メスのメダカ
メスのヒメダカ
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産卵の条件

オスとメスがいる

オスだけ、メスだけでは繁殖することができません。最低でもオスとメスが1ペアいることが必要になります。しかし、メダカにも相性のようなものがありますので絶対に繁殖行動をしてくれるとは限りませんので少なくとも数ペアいるほうが繁殖の可能性が高まります。オス1匹に対してメス2匹がいるのが理想的と言われています。

水温

メダカは水温がだいたい18°C以上になると繁殖行動をとるようになり20°C以上になると安定して産卵するようになります。適温は25°C前後といわれています。ただし、水温が30°Cを超える真夏はあまり繁殖しなくなります。

日照時間

メダカは昼間の時間がだいたい12時間以上になると繁殖行動をとるようになります。繁殖に最適な日照時間は14時間程度といわれています。屋内の水槽でも照明時間を12~14時間にすれば繁殖します。長ければいいというものではなく自然界と同じように夜の時間を作る必要があります。

栄養状態が良い

小さなメダカにとって繁殖行動はとてもエネルギーを必要とします。オスのメダカの栄養状態が良くないと求愛行動をとらなかったり、メスのメダカの栄養状態が良くないと交尾行動をしても産卵しなかったり、産卵しても卵が少なかったりします。また、孵化した稚魚の成長が悪いこともあります。

メダカが見るからに痩せている場合は餌を増やさないと産卵しないかもしれません。増やす場合は1回に与える量を増やすのではなく食べ残しに注意して回数を増やして少しずつ与えてください。また、メダカが食べる量が増えると当然排泄物の量も増えますので水質にも気を付ける必要があります。

飼育下の繁殖

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飼育下の繁殖

飼育下でも上の条件を満たすことで繁殖行動をとるようになります。屋外では春から夏にかけて条件を満たすようになりますので自然と繁殖行動をとるようになります。屋内の水槽では冬もヒーターで水温を保ち、上の条件を満たして繁殖シーズンだと勘違いされることで季節に関係なく繁殖させることができます。しかし、一年中繁殖活動をさせたメダカは寿命が短くなる傾向にあるようです。

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ベランダビオトープとメダカの繁殖

屋外にあるベランダビオトープでは春になると自然とメダカの繁殖に適した環境になります。屋外で丈夫に育った親メダカは丈夫な卵を産みますし、卵の孵化や稚魚の成長にも屋外での飼育が最適です。

ベランダで生き物を飼育するベランダビオトープについてはこちら。
ベランダビオトープとは?

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メダカの増やしすぎに注意

慣れてくるとどんどんメダカを繁殖させて増やせるようになります。しかし、庭に池などの大きな飼育空間などがあれば別ですが、一般の家庭では飼育する空間に限りがあります。メダカが増えすぎて困るような事態にはならないように注意してください。後述するように飼育下では卵を採卵して親メダカから隔離しないと卵や稚魚を育てることができません。残酷ではありますが、採卵せず親メダカに卵や稚魚を食べさせてしまうのも一つの手です。

また、増えすぎたメダカを川などに放流するのも、もともとそこにいるメダカと交雑して自然のメダカが絶滅する原因になりますので絶対にいけません。

産卵

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産卵の流れ

求愛行動

メダカの求愛は夜明け頃に行われることが多いですが、昼間に見られないわけではありません。求愛行動はオスからメスへ行われます。体内で卵が作られおなかが膨らんだメスをオスが追いかけ、メスの下を円を描くようにぐるぐる回るように泳ぎます。このときオスの胸ビレは興奮して黒くなります。求愛行動はメスがオスを受け入れるまで行われます。

メダカにも相性があり求愛が必ず受け入れられるわけではありません。受け入れない場合メスは頭をあげて拒みます。断られたオスは求愛を続けるときもありますし、別のメスに求愛することもあります。

交尾行動

メスがオスの求愛を受け入れると動きを止めてオスとメスが寄り添うようになります。オスは背ビレと尻ビレでメスを抱き寄せ、このとき交尾が行われます。オスは尻ビレを細かく震わせてメスに刺激を与え、産卵を促します。

産卵

メスが卵を産むとその卵にオスが精子をかけます。上手くいけばその卵は受精卵(有精卵)になります。精子がかからなかった卵は無精卵となり、稚魚が生まれることはありません。交尾行動から産卵までは数十秒のうちに行われます。1回の産卵でだいたい10個程度、多いと20個ほどの卵を産みます。

メスはしばらくの間卵をくっつけたまま泳ぎ、しばらくすると水草などに卵をくっつけます。

抱卵したヒメダカ
抱卵したヒメダカ
水草の破片に産み付けられた卵
水草の破片に産み付けられた卵
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産卵床

産卵床とは?

産卵床はメダカが卵を産み付ける場所のことです。交尾行動を終えて卵をくっつけたメスのメダカはしばらくすると産卵床に卵を産み付けます。

メダカは水草や石、人工物など何にでも卵を産み付けますので狙った産卵床に卵を産み付けてもらいたい場合は産卵床以外何もない容器に移して産卵させる必要があります。

産卵床に何を使えばいいのか?

天然の産卵床

屋外飼育ではホテイアオイが産卵床の定番です。水面に浮かび、水中に根を垂らすホテイアオイはメダカが好んで卵を産み付けます。水質浄化に役立ち、安価なうえ1株入手すればそこからよく増えますが、室内では光が足りず枯れてしまうのと、冬を越せないのが難点です。

屋内であればマツモがお勧めです。よく成長し、卵が産み付けられた部分だけを切り取って親メダカから隔離することもできます。

マツモに産み付けられた卵
マツモに産み付けられた卵
人工の産卵床

発泡スチロールなどの浮きにスポンジやネット、毛糸などを垂らしたもので、熱帯魚店などで販売されているものもありますし、自作することもできます。耐久性があり、翌年も使用することができますが、卵が付着しにくかったり、色によっては卵が見つけづらかったりするので選ぶときは注意が必要です。また既製品は高価なことが多いです。

卵を孵化させるには

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卵を採卵する

メダカは口に入るものは何でも食べてみるので、親メダカは卵や生まれた稚魚を食べてしまいます。なので飼育下で稚魚を育てたい場合生まれた卵を親メダカから隔離する必要があります。卵を産み付けられた水草ごと別の容器へ移すか、卵だけをピンセットなどで採っても大丈夫です。

親メダカが水草などに卵を産み付ける前にもほかのメダカによって卵が食べられてしまう場合もあるので、確実に採卵したい場合は、産卵したメスを卵を産み付けるまでほかのメダカから隔離したり、卵をつけたメダカを掬って綿棒などで卵を採る必要があります。メダカを掬って採卵する場合はメダカに負担がかかり、傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。

採卵するとき卵をつぶしてしまわないか心配になるかもしれませんが、メダカの卵は意外と丈夫で指で軽くつまんだくらいでは簡単にはつぶれません。

メダカの卵
採卵したメダカの卵
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孵化までの環境

飼育容器

卵を隔離する容器は100円ショップなどで手に入るプラスチック容器で大丈夫です。生まれた稚魚を別の容器に移動させるのはリスクを伴うので、稚魚をそのまま飼育することを考えて選びます。

飼育水

孵化前の卵はカルキ抜きしていない水道水に入れても大丈夫です。カルキが含まれる水道水は卵にカビが生えるのを抑えたり、雑菌の繁殖を抑えてくれたりといったメリットがあります。カルキは稚魚にとっては親メダカと同様有害になるので孵化が近づいたらカルキ抜きした水に切り替えてください。

カルキ抜きについてはこちら。
水道水で飼育水を作る~カルキ抜きの方法

水温と日照時間

日照時間と水温は産卵の条件と同様です。水温は25°C前後が適温です。あまり水温が低いと孵化に時間がかかるだけでなく孵化ことがありますし、逆に高すぎると孵化が早まりますが未熟な稚魚が生まれる場合があります。日照時間も12時間以上必要です。直射日光が長時間当たるのはよくないですが、孵化には光が必要なので飼育容器は適度に明るい場所に置き、光が当たらないようなら照明を当ててください。

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孵化までの日数

産卵した卵は10日から2週間ほどで孵化しますが、水温や日照時間などによって孵化するのに必要な日数は変わってきます。

卵が孵化するまでには“250°C・日”が必要であるといわれています。どういうことかというと“日数×水温=250”、つまりもし水温が25°Cであれば10日が孵化するまでの日数の目安ということになります。

孵化したばかりのメダカの稚魚と孵化間近の卵
孵化したばかりのメダカの稚魚と孵化間近の卵
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無精卵

産卵した卵には無精卵が混ざっている可能性があります。有精卵は透明で中身が見える一方、無精卵は白く濁っています。また、無精卵は柔らかく、指などで触ると簡単につぶれてしまいます。

無精卵から稚魚が生まれることはありませんし、カビが生えてほかの卵に悪影響を与える可能性もあるので除去してください。

カビが生えてしまったメダカの卵
カビが生えてしまったメダカの卵

稚魚の飼育

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稚魚の飼育環境

飼育容器

生まれたばかりの稚魚は水温や水質などの環境の変化に敏感で死んでしまう原因にもなるので、卵を孵化させた容器でそのまま飼育するのが一番良いです。ある程度の水量がある容器のほうが、水温や水質が安定しますので稚魚を育てやすくなります。あまり大きな容器を親メダカとは別に稚魚用として用意するのが難しい場合は、親メダカを飼育している容器の中にネットを浮かべて隔離するのも有効です。

また、違う時期に孵化した稚魚は体の大きさに大きな違いが出てきます。小さい稚魚が餌の取り合いになって死んでしまうのを防ぐために産卵の時期によって飼育容器は分けてください。

飼育水

親メダカと同様稚魚にとってカルキが含まれる水道水は有毒になりますので水道水を使う場合は必ずカルキ抜きをします。

カルキ抜きについてはこちら。
水道水で飼育水を作る~カルキ抜きの方法

水温と日照時間

水温は25°C前後が適温であまり大きな温度変化がないように飼育容器の置き場所には気を付けます。また、卵の孵化と同様稚魚の成長にも日光が必要です。直射日光による水温の変化に注意しつつも十分な光が当たるようにしてください。

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稚魚の餌

生まれたばかりの稚魚はおなかにヨークサックと呼ばれる栄養が入った袋があり、その栄養だけで生きられるので餌は必要ありません。

人工餌の場合は稚魚は口が小さく親メダカと同じ大きさの餌は食べられないのですりつぶして与えるか、稚魚用の粒子が細かい餌を与えます。稚魚が死んでしまう原因の大半は餌不足によるもので、人工餌の場合1日5回ほどに分けて少量ずつ餌を与える必要があります。餌の与えすぎは水を汚しますので注意しなければいけません。

ゾウリムシやミジンコなどの活き餌は食べ残しても水質を悪化させることがないので最適です。また、植物性のプランクトンが多く繁殖したグリーンウォーターで飼育するのも餌が豊富にある状態になりますのでお勧めです。

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稚魚の飼育で注意すること

外敵

屋外でメダカの稚魚を飼育する場合、蚊の幼虫であるボウフラに捕食されないように注意する必要があります。親メダカの餌となるボウフラですが、ボウフラにとって小さなメダカの稚魚は餌となります。また、ボウフラはメダカの稚魚より成長が早く稚魚がいる容器に後から蚊が産卵してボウフラが孵化しても稚魚が食べられてしまう可能性があります。

また、親メダカと同様ヤゴなどの肉食性の水生昆虫やヒドラの混入にも注意が必要です。見つけたら除去したり、侵入できないように容器にネットなどをかぶせて対策をする必要があります。蚊は夏になると増えてくるのでその前の春に稚魚を育ててしまうのがいいかもしれません。

水流

稚魚は遊泳力が弱くフィルターやエアレーションによる水流があるとすぐに体力を消耗して弱ってしまいます。また、稚魚がフィルターの取水口に吸い込まれてしまうこともあります。なのでフィルターは取り外したほうが良いですが、もしどうしても設置したい場合は対策する必要があります。

水温、水質

稚魚は些細な水温の変化や水質の変化で弱ってしまいます。なので極力水換えは控えたほうが良いです。なので餌の与えすぎなどで水を汚さないように注意が必要です。十分な大きさの容器であればそれほど気にする必要はありませんが、明らかに水質が悪化しているとわかる場合は水質や水温に注意し、稚魚を刺激しないように慎重に水換えをします。

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稚魚の成長

0~3日

数ミリの大きさの針子と呼ばれる状態です。おなかにヨークサックと呼ばれる栄養が入った袋がついていて餌は食べません。

1~2週間

体長は5㎜程になります。まだ小さいですが食欲旺盛で、餌の間隔があきすぎるとすぐ死んでしまいますので注意が必要です。このころが一番死亡率が高いです。

1か月

体長は1.5cm程になります。幼魚の状態になり少しずつメダカらしい形になってきます。親メダカの口に入らない大きさになるので同じ容器に同居させることもできますが、追いかけまわされたり餌の取り合いに負けて食べられなかったりすることがあるので注意して観察する必要があります。改良メダカの稚魚の場合体色の特徴が出始めるのもこのころです。

2か月

体長は2.5cm程になり、メダカだとわかる形になります。このころになると親メダカと同じ容器で飼育することができるようになります。

3か月

体長は3cm程になり、成魚、つまり大人のメダカになります。このころになると繁殖が可能になります。

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