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ベランダビオトープで飼育できる生き物

記事May 30th,2018
Jun. 9th,2021
ベランダのちょっとした空間で生き物を飼育する“ベランダビオトープ”。そのベランダビオトープで飼育できる生き物について。

ベランダビオトープで飼育できる生き物

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飼育できる生き物の条件

ベランダビオトープは屋外なので屋外の環境で飼育できる生き物である必要があります。水温が高くなる夏、それに水面が凍るような低温にももなる冬がある日本の気候に順応できる必要があります。生き物の選び方としては、日本でも野生に生息しているような生き物を選ぶのが一番簡単です。

また、ベランダビオトープの大きさによって飼育できる生き物の大きさや数が変わります。大きな生き物、もしくはたくさんの生き物を飼育したい場合には単純に空間も必要になりますし、水が汚れるスピードも変わります。これは屋内の水槽でも同様ですが、濾過装置がないビオトープでは水の汚れによる影響も大きくなるので水の量を増やさなければなりません。

複数の生き物を飼育する場合は生き物同士の相性も考える必要があります。相性が悪いと他の生き物を捕食してしまうかもしれません。

どのような生き物を選ぶにせよその生き物が寿命を全うできるように最後まで責任をもって飼育するようにしましょう。

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生き物を入手する方法

ベランダビオトープで飼育する生き物を入手する方法は主に2通りです。

販売店で購入する
ほとんどの場合は飼育する生き物をどこかで購入することになります。流通量が多い生き物であればホームセンターやペットショップ、熱帯魚店などで手軽に入手することができますし、ネット通販ではより多くの種類の生き物を入手可能です。
野生のものを採取する
生き物を川などで採取してくることもできます。この場合採取した場所の水や土で飼育を始めると安定しやく、より自然の環境を再現した“ビオトープ”にすることもできます。なお、捕獲が法律で禁止されている生き物がいたり、寄生虫や病原菌などの意図しない生物が侵入する可能性も高いので注意が必要です。

ベランダビオトープにおすすめの魚

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メダカ

日本に生息する最小の淡水魚で、ベランダビオトープで飼育されるもっとも定番の生き物です。比較的丈夫で日本原産なので屋外の環境にも適応できます。少し手間はかかりますが、繁殖も可能です。

地味な印象のメダカですが、現在では金魚のような鮮やかな色の楊貴妃メダカや錦鯉のような三色メダカなどの色とりどりの改良品種が生み出されています。

ヒメダカ
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金魚

古くから親しまれている観賞魚で睡蓮鉢にもよく似合います。原種のフナに近い和金が丈夫で飼育しやすいですが、琉金なども飼育できないことはありません。寿命が長く、気をつけないとかなり大きくなります。成長すると水を汚すのも早くなりますので水量や飼育数に余裕が必要です。また、金魚は口に入るものなら何でも食べますので体格差がある場合にはメダカやエビなどとの混泳はできません。

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アカヒレ

アカヒレは名前の由来にもなっている赤い尾が特徴的なコイ科の小魚です。丈夫で比較的飼育が容易なことから、コップでも飼育できる「コッピー」の名でも販売されています。体長は最大で4cm程度でメダカとの混泳も可能ですが、遊泳層が同じになるため空間に少し余裕を持たせた方が良いでしょう。メダカに比べるとやや寒さに弱いため、温暖な地域以外では屋外では越冬できない可能性があります。

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ドジョウ

食材として用いられることも多いドジョウですが、ニョロニョロした細長い体と愛嬌がある顔つきから観賞用として飼育されることもあります。観賞魚としては主にマドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウとマドジョウの黄変個体であるヒドジョウがよく流通しています。生命力が強く、比較的丈夫で飼育も容易です。メダカなどとの混泳は可能ですが、土に潜る性質があったり、脱走したりすることもあるのでメダカだけを飼育する場合に比べて飼育環境に工夫が必要です。

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タナゴ

二枚貝に卵を産み付ける特殊な産卵方法で知られる日本原産の淡水魚です。観賞魚としては中国などを原産地でオスの美しい婚姻色が魅力的なタイリクバラタナゴが人気です。野生でも水があまりきれいでないところに生息できますので、飼育自体はそれほど難しくありません。遊泳層が異なるのでメダカとの混泳も可能です。ベランダビオトープ内での繁殖も可能ですが産卵に必要な二枚貝の難易度が高めです。

ベランダビオトープにおすすめの飼育できるエビや貝

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ミナミヌマエビ

昔から釣りの餌として用いられてきましたが、水槽のコケ取り用に飼育する“水槽の掃除屋”としても定番です。小さな鋏を使って餌を忙しく口に運ぶ動作が愛らしく、コケや枯れ葉、死んでしまった生き物などを食べてくれるのでメダカとともにベランダビオトープで飼育するのにおすすめです。寿命は1年ほどですが、特に手を加えなくてもベランダビオトープ内で繁殖できます。

ミナミヌマエビ
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ヤマトヌマエビ

ミナミヌマエビと同様にコケや餌の食べ残しなどを食べますが、ミナミヌマエビよりも大型でコケ取りの能力が高いです。寿命も2~3年とミナミヌマエビよりも長いですが、ヤマトヌマエビの幼生は成長するのに海へ下る必要があるので淡水のみのベランダビオトープ内では繁殖はできません。

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タニシ

田んぼや用水路など身近な場所にも生息しているタニシもヌマエビ同様に水槽のコケ取り用に飼育する“水槽の掃除屋”として知られます。物の表面についたコケなどを削り取って食べるだけでなく、水中を漂うプランクトンや養分を濾し取って食べる濾過摂食という食性を持ち、水質浄化にも役立ちます。ベランダビオトープ内での繁殖も容易です。

タニシ
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石巻貝

石巻貝は南日本の河川下流域に生息する半球形の貝殻が特徴的な巻貝です。タニシとは違って濾過摂食をしませんがその分よくコケを食べ、古くから水槽のコケ取り用に飼育されています。屋外での飼育も可能ですが、タニシと比較するとやや高水温に弱いとされます。

石巻貝の幼生は成長するのに海へ下る必要があるので淡水のみのベランダビオトープ内では繁殖できません。また、ひっくり返ると自力で起き上がることができないので注意が必要です。

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